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目の前に展開する情況をどう表現するか。映像表現の本質はそこにある。この作品は祭事を“動感”で見事に表現している。大胆なタテ位置の構図、長時間の露光ワークとも的確で、印象に残る炎の夜を描き出した。 |
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花火はその種類により発色と光跡が異なるものだ。その偶然性が多くのカメラマンの撮影テーマになるのだが、この作者は軌跡の華麗さだけでなく、そこに地面の観客を対比させて、なんとも上質な夏の夜の舞台を演出した。 |
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「事実は小説よりも・・・」という言葉があるが、それを映像で証明している作品だ。空と山と海。それぞれが均衡した力で引っ張り合うように捉えた構図の巧みさが、秋の落日のひと時を一幅の絵に仕上げている。 |
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写真は目の前の事物、現象を映像記録すること。だから撮り方によって作品性が決まる。その際に大切なのが視点だ。飛び込む若者、見守る観客、テープなどが飛沫の上がる水面に集中し、求心力のある力強い作品になった。 |
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ともすると鉄道を題材にすると車両に視線が強く行きがちだ。が、副題の家並みを大きく取り入れたことによりイチョウが小さな秋を謳い、叙情があふれた鉄道写真の風景の傑作になった。 |
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